ターポリンとメッシュターポリンの違いは?屋外横断幕ならどちらを選ぶべき?

横断幕や懸垂幕を屋外に設置するとき、素材としてよく使われるのが「ターポリン」です。
一方で、大型の幕や風を受けやすい場所では「メッシュターポリン」をおすすめすることがあります。
どちらも屋外用の幕に使われる素材なので、
「普通のターポリンと何が違うの?」
「とりあえず丈夫そうなターポリンを選べばいい?」
「大きな横断幕ならメッシュの方がいい?」
と迷われる方も少なくありません。
実は、ターポリンとメッシュターポリンでは、印刷の見え方だけでなく、風の受け方や重量、設置に向いている環境にも違いがあります。
今回は、屋外横断幕を製作する際に知っておきたい、ターポリンとメッシュターポリンの違いと選び方について解説します。
ターポリンとメッシュターポリンの大きな違いは「穴」の有無
一般的なターポリンは、ポリエステル系の繊維を樹脂で覆ったシート状の素材です。
表面に隙間がほとんどなく、発色がよく、文字や写真を比較的くっきりと印刷できるため、横断幕・懸垂幕・店頭幕・イベント幕など幅広い用途で使用されています。
対してメッシュターポリンは、その名前の通り、生地全体に細かな穴が開いたメッシュ状の素材です。
この穴から空気が抜けるため、通常のターポリンと比べて風の影響を受けにくいという特徴があります。
両者の違いを簡単に整理すると、次のようになります。
| ターポリン | メッシュターポリン | |
|---|---|---|
| 生地 | 隙間の少ないシート状 | 細かな穴のあるメッシュ状 |
| 印刷の見え方 | 比較的鮮明 | 近くではメッシュ感が見える |
| 風の抜けやすさ | 低い | 高い |
| 向いている用途 | 一般的な横断幕・懸垂幕など | 大型幕・足場幕・風を受けやすい場所など |
「メッシュの方が上位の素材」というわけではありません。
設置場所や幕の大きさに合わせて、適した方を選ぶことが大切です。
一般的な横断幕ならターポリンが使いやすい
店舗の外壁やフェンス、イベント会場などに設置する一般的な横断幕であれば、まず候補になるのが通常のターポリンです。
最大のメリットは、印刷面がフラットで、デザインを見せやすいことです。
会社名やイベント名などの文字はもちろん、写真やグラデーションを使用したデザインでも表現しやすく、近い距離から見る幕にも向いています。
また、雨に強く、屋外用の広告幕として扱いやすい素材です。
特に、
- 店舗前に掲出する横断幕
- スポーツの応援幕
- イベント告知用の幕
- 建物壁面の懸垂幕
- 屋外フェンスに取り付ける案内幕
などでは、ターポリンが幅広く使用されています。
ただし、一枚の面として風を受けるため、幕のサイズが大きくなるほど風圧も無視できなくなります。
ここが、メッシュターポリンとの使い分けを考えるポイントです。
風を受けやすい場所ではメッシュターポリンが有効
屋外に設置する大型幕で特に注意したいのが「風」です。
幕はサイズが大きくなるほど、ちょうど帆のように風を受けます。
例えば、幅数メートルにもなる横断幕を風の強い場所へ設置した場合、幕そのものだけでなく、ハトメやロープ、取り付け先のフェンスなどにも大きな力がかかる可能性があります。
そこで選択肢になるのがメッシュターポリンです。
生地に細かな穴が開いているため、風を完全に受け止めるのではなく、ある程度生地の向こう側へ逃がすことができます。
そのため、
- 建設現場の足場幕
- フェンスに設置する大型幕
- 高い位置へ設置する懸垂幕
- 風が通り抜ける場所の広告幕
などでは、メッシュターポリンが適している場合があります。
特に大型になるほど、「印刷面をきれいに見せること」だけではなく、設置環境まで含めて素材を検討することが重要になります。
メッシュターポリンは印刷が粗く見える?
メッシュターポリンについて、
「穴が開いているなら、印刷がかなり粗く見えるのでは?」
と心配されることがあります。
確かに、至近距離で見ると生地の穴は確認できます。そのため、通常のターポリンと並べて近くから比較すれば、ターポリンの方がベタ面や写真などはしっかり見えます。
ただし、大型の横断幕は数メートル以上離れた場所から見るケースがほとんどです。
ある程度距離が離れると細かな穴は目立ちにくくなり、文字やデザインはひとつの印刷面として見えるようになります。
つまりメッシュターポリンは、名刺やポスターのように手元で見る印刷物ではなく、離れた位置から見る大型広告物に適した素材と考えると分かりやすいでしょう。
もちろん、細かな文字や精細な写真を見せるデザインでは通常のターポリンの方が向いている場合があります。
素材だけでなく、「誰が、どの距離から見る幕なのか」も考える必要があります。
「屋外だからメッシュ」とは限りません
ここで注意したいのが、
「屋外用ならメッシュターポリンの方が安全だから、全部メッシュにすればいい」
というわけではないことです。
屋外でも、建物の壁面に沿って設置する小~中型の横断幕など、比較的風の影響を受けにくい条件であれば、通常のターポリンが適しているケースは多くあります。
逆に、屋外だけでなく半屋外の場所でも、幕の裏側へ風が回り込む場所や、非常に大きなサイズではメッシュを検討することがあります。
素材選びでは、
屋外か屋内か
だけで判断するのではなく、
「幕のサイズ」「設置位置」「風の通り道」「掲出期間」「デザインの見え方」
を総合して考えるのがおすすめです。
素材だけでなく、ハトメや周囲加工も重要です
屋外横断幕の耐久性を考える場合、生地の種類だけに注目するのは十分ではありません。
風を受けたときには、幕そのものと同時に、固定している部分にも力がかかります。
そのため、横断幕では周囲を折り返して補強したり、ロープを縫い込んだり、ハトメを設けて固定したりといった加工を行います。
大型幕や風を受けやすい環境では、ハトメの間隔や固定方法も重要です。
また、通常のターポリンを使用しながら、生地にスリットを設けて風を逃がす方法が選ばれることもあります。
つまり、屋外幕は
「ターポリンかメッシュか」だけで仕様が決まるものではありません。
素材・サイズ・加工・取り付け方法までひとつのセットとして考える必要があります。
※屋外幕の安全性は、幕の仕様だけでなく設置場所、固定する構造物、取り付け方法、気象条件などによっても変わります。強風時には幕を取り外すなど、設置環境に応じた安全管理を行ってください。
迷ったら「どこに、どのくらいの大きさで付けるか」をお知らせください
ターポリンとメッシュターポリンのどちらが適しているかは、用途によって変わります。
印刷の見え方を重視する一般的な横断幕ならターポリン。
大型サイズで、風の影響を受けやすい場所ならメッシュターポリン。
まずはこのように考えると分かりやすいでしょう。
ただし、実際には同じサイズの幕でも、建物の壁面へ設置する場合と、風が抜けるフェンスへ設置する場合とでは条件が大きく異なります。
「どちらを選べばいいか分からない」という場合は、無理に素材を決めてからお問い合わせいただく必要はありません。
設置予定の場所やおおよそのサイズ、掲出期間などをお知らせいただければ、用途に合わせた仕様をご案内できます。
屋外用の横断幕・懸垂幕・大型ターポリン幕をご検討の際は、とまとの幕屋さんまでお気軽にご相談ください。